feature. アウトドアのプロに聞く「キャンプスタイル」と「ギア」のこと。

アウトドア雑誌やWEBメディアなど多数の媒体で編集・ライターとして10年以上のキャリアを持つ546さん。主にするアウトドアはキャンプということで、自身のキャンプスタイルやギア選びについて語ってもらいました。

-
スタイルのルーツは
ある古着屋との出会い。
-

|ご自身のスタンダードなキャンプスタイルは?

オートキャンプが多いですね。オートキャンプが好きなのは、車が横付けできてラクというのもありますが、ふだんから車移動がほとんどで、絶対必要なものだからです。車のない生活は考えられないくらい、依存していますね(笑)。
キャンプへ行くときは、いわゆるグルキャンが多いですが、みんな個々にやって来て、自由気ままにソロスタイルで寄り集まるスタイルが心地よくて。知り合いはギアフリークばかりなので、勉強させてもらって自然とそういったスタイルになっていきました。

|心惹かれるギアは、どんなものが多いですか?

第一に“見た目”ですかね。ガレージブランドがいいとかではなく、珍しいなとか見たことないアイテムだとテンションが上がります。あとはミリタリーものは好みで、無機質なところがいいんですよ。最近多いUL系とかもデザインが良ければ取り入れますが、軽いからという基準では選ばないかな。
ギアの代名詞であるテントでいうと、シェルタータイプが多いです。設営もそうですが、靴の脱ぎ履きがなくて楽チン。寝る時はコットやカヤを使う感じですね。あとは車中泊もよくします。雨風関係ないのでいいですよ。そう思うと、車もギアの一つみたいなものですね。

|アパレルにもこだわっていらっしゃいますよね。

アウトドアにおいて服装も重要なアイテムだと思っていて。自分はパタゴニアやオスプレイなどのアメリカにルーツのある古着やカバンが好きです。変わったところで言うと旧タグものとか集めていましたね。ロゴの変遷は会社の経営が変わる時で、それを感じるのも楽しい。ウンチク語りたいじゃないですか(笑)。 そういうストーリーがあるものが好きですね。

|今のスタイルになった経緯は?

町田にあるバックストリートという古着屋があるんですが、そこに学生の時から通ってて。大学生になってからは古着屋で働いていたこともあって、俄然アウトドア古着にのめり込みました。なので当時から憧れの一張りは「MOSS TENT」。実際はその系譜を継承するMSRのモールーム3が初めての僕のテントで、経年劣化もあって出番は減りましたがいまも大事に使っています。そういった背景もあってか、はじめた頃から割と今のスタイルは変わりませんね。

|キャンプをはじめたきっかけは?

先ほども話しましたが、学生のときから洋服が好きで、ゴアテックスって知識としては知っているけど実際じゃあどうなんだ?って思って。防水機能というのを実際のフィールドで試す機会がなかったんですよね。でも登山とかなんか辛そうだし(笑)、まずはキャンプでもしてみようかな?ってハタチ頃にはじめたのがきっかけです。実際はキャンプギアのカッコよさに惹かれてたってのが大きいと思います(笑)。

愛用しているギア5選。

546さんのキャンプスタイルやルーツを聞いたことで、やっぱり気になるのが愛用しているギア。自身の肩書きを「フリーランスの浪費家」と称する氏が、悩みながらも厳選してくれた5つをご紹介します。

jinAxe

|持ち手が変わったナタですね。

これは鹿児島にある老舗刃物屋の農業刃物に、ジンカップで有名なjinakihiroさんという方のオリジナルの柄を取り付けたもの。JOURNAL STANDARD Yoo Hoo store福岡店で購入しました。49,500円と、なかなかお高いものだったので珍しく悩みましたね(笑)。

昔からある刃型と木工作家による柄のコンビネーションがイケてて、そのギャップに惹かれました。実際使ってみるとかなり握りやすく、そして切れ味がとんでもない。かなり実用に振られたアイテムだと分かり、使用頻度も高まりました。

ピカポット

|これは、ライトスタンドのようなものですか?

本来の使い方はカメラスタンドなんですが、LEDランタンスタンドとして使ってますね。2021年に買ったのですが、すでに生産していないようでどこにも在庫がなく、海外の通販サイトを掘り、ようやくイギリスのカメラ専門店で見つけ購入しました。20,000円ぐらいだったかなと。いろんなガレージブランドさんがランタンスタンドを作っているじゃないですか?それに触発されていざ買おうとしたら後の祭り。探すのに苦労した分、思い入れも一入です。浪費家たるもの、欲しいものは都度買っとかなきゃダメと学びました(笑)。

取り付けている部分が20ミリレールという規格なんですが、それにはまるものを探すようになりましたね。今ではLEDランタンやスマホスタンドを付けています。この状態はオリジナルではなく、バイポッドを付けるなどカスタムしています。もっといろんなものを取り付けられると思うのですが、奥が深すぎて……。創造性豊かになりたいものです。

エバニュー
ブルーノートストーブ

|一見シンプルなアルコールストーブですが、どういったところがお気に入りなんでしょうか?

UL系で久しぶりにときめいたアイテムなんですよね。発売タイミングですぐ買いました。オープンジェットサイドバーナーシステムっていう機構なので、五徳いらず。使いやすく、青い炎が出るデザインもいいですね。ちまちまやるアナログな感じがすごく楽しくて、家の中でも使っています。ちょっと優雅にスローライフって感じでしょうか?それでいてちゃんとギアを使いこなしている感覚ももたらしてくれるので、満足感高いですよ。さっきのピカポッドは全然使いきれていないので(笑)。 このローテク感が、ホント絶妙ですよね!!

ジンダイジマウンテンワークス
 ヒルビリーポット350/550

|バンドが可愛いポットですが、どちらで購入を?

那須のアウトドアショップ・リュネッツで購入したポット。本体に巻いているバンドはオプションで、別途購入しました。インスタなど見ると、みなさんバンドの代わりに自分でアレンジして使っていますね。自分にはそういう創造力がないため、最近存在を知った新色の買い足しを検討中です(笑)。ミニマルなアイテムですが、造形美というかファッション的感覚の琴線にも触れるのが特徴かなと。機能も素晴らしく、フチからの湯切りが良くコーヒーも入れやすいです。大と小の間にスノーピーク×中川政七商店の野点マグがシンデレラフィットするので、それを含め3点セットにして携帯しています。

薬莢ランプ

|ビンテージ感満載なランプですね。

中目黒にあるハレルっていうビンテージショップで見つけ、レトロなスタイルに一目惚れでした。ヒュアハンドの古いものが流行ってるのにも共感してて、それの流れなのかな。ガラスホヤのデザインもさることながら、よく見るとボディには薬莢が使われているっていう意外性が男心をくすぐりますよね。値段もアンダー10,000円と、買いやすくお気に入りのアルミ箱をケースにして持ち運んでいます。

ここまで、546さんにアウトドアのルーツやお気に入りギアを聞いてきましたが、好みのスタイルに紐づいたブレないギア選びが印象的でした。VINOVERでは、今後もキャンプフリークな人たちへの取材を敢行して参ります。ぜひお楽しみに!

マーケットに戻る